デッキ紹介 【今宵、私は泥棒猫】
お久しぶりです。きくりくです。
初のデッキ紹介記事ということで拙い面もあるとは思いますが、温かい目で支えてあげてくださいね。
結構長いです。がんばって。
皆様、このカードを考察したことありますか?
《鉄騎龍ティアマトン》
可愛い。元ネタは女神らしいですね。
勘違いされやすいテキストで
「3枚以上のカードが同じ縦列に存在」は特殊召喚条件であり、
「3枚以上のカードが同じ縦列に存在している列に特殊召喚しなければならない」訳ではありません。ここ大事。
このカードを考察したことのある方、というか昨今の遊戯王に触れている方にはご理解いただけると思うのですが縦列に3枚なんて、リンクモンスターが展開能力を持つようになった今、めちゃくちゃ簡単なんですよね。
なので僕はデッキのコンセプトを
「ティアマトンで相手の列をより多く、かつ効率的に破壊できるか」
に寄せることにしました。最近のお気に入り。ではレシピをば
【今宵、私は泥棒猫】
エクストラちょっと切れてますね。すみません。
やりたいこと!!
①《炎舞-テンキ》で月光を揃え、テンキと同じ縦列に《No.29 マネキンキャット》 をエクシーズ召喚。
②相手が使用している魔法・罠ゾーンがあればそこの前に闇か戦士のモンスターを強制蘇生。
③マネキンが反応し、マネキン、テンキと同じ縦列に《黒蠍-逃げ足のチック》 を特殊召喚。
④縦列三枚の条件が整っているので《鉄騎龍ティアマトン》 をマネキンで強制蘇生した相手モンスターと同じ縦列に特殊召喚。強制蘇生した相手モンスターとあわよくば魔法罠も破壊。縦列メガキャノン。
⑤ティアマトンが荒らした相手の場にチックが突撃し、ティアマトンをバウンスするとまた相手ターンに縦列メガキャノンを構えることが出来る。
以上の流れがこのデッキのさりげなく狙いに行くコンボとなります。
最近は《リンクリボー》 や《聖騎士の追想イゾルデ》 なんかがよく採用されているので②の強制蘇生先はあまり困りません。
ゴチャゴチャ書きましたが要するに、相手の場と自分の場うまく揃えてボカーーーン!です。
やりたいことだけ見ると非常に単純ですよね。
しかしこのデッキ、主役であるティアマトンのサーチカードが入っていません。
(例:忍び寄る闇、黒き森のウィッチ等)
というより考察の上入れなかった、入れる必要がなかったんですね。
ではどのようにして
「ティアマトン及び周りのフィールドを用意・構築していくのか」
をメインコンボ外カードの採用理由と共に説明していきたいと思います。
(レシピ画像の並びとは違った順番で紹介しています。ご了承下さい。カードテキストの掲載はほぼありません。気になったら遊戯王wikiを見ていただけると幸いです。)
【モンスター】 21枚
《月光黒羊》 × 3
《月光白兎》 × 1
テンキのサーチ先かつランク2作る要因達ですね。黒羊のサルベージ効果より、
実質《月光黒羊》=《月光白兎》 なのでこの枚数。白兎の魔法罠バウンス効果によりコンボが邪魔されにくくなるのもgood。あとオシャレ。
後述する《小法師ヒダルマー》 との相性も良し。コンボ始動を担う二種類です。
《月光虎》× 1
このデッキ唯一のペンデュラムモンスター。ペンデュラム召喚する気は残念ながらありません。ごめんね遊矢君。
展開の幅を広げる1枚であること、《月光香》のサーチ先を増やしたかったこと、《光帝クライス》 の破壊先に更に旨味が欲しかったこと、
等様々な理由から採用。単純に強い。
《TG ワーウルフ》× 1
テンキのサーチ先兼展開の幅持たせ。
一番の役割は《不知火の陰者》の効果と合わせて《水晶機巧-ハリファイバー》をつくることです。1枚で十分活躍します。
《不知火の陰者》× 3
《妖刀-不知火》× 2
月光以外の召喚権行使先。展開のルートを幅広く持たせたかったのでレベル、スペック的に採用。
いやーー、とんでもなく強いですねコイツら。
妖刀+陰者で墓地シンクロを行うと、
エクストラモンスターゾーンに《刀神-不知火》 が特殊召喚、メインモンスターゾーンに《妖刀-不知火》が特殊召喚されるので、縦列に2枚、片方はチューナーかつレベル2……
ティアマトン、シンクロ、マネキン好き放題選び放題というパーーラダイス!
そこから《戦神-不知火》 まで繋げば打点の解消にもなってしまうという選り取り見取り黄緑白緑なのです。打点が要らなければ《PSYフレームロード・Ω》 でも可。つよ。
陰者→妖刀に先述したTGワーウルフを合わせてハリファイバーを組む初動も非常にお気に入り。
《幻影王ハイド・ライド》 × 1
ハリファイバーから出します。カッコいいけど手札に引いたら嗚咽します。おえっ。
このカード+ハリファイバー(シンクロの姿)でのアクセルシンクロ先は状況に応じて変わるので、エクストラ紹介にて取り上げます。
《星遺物-『星槍』》 × 3
デッキの突破力を上げるとんでもなくでかい槍。こちらが禁じられるべき。主な活躍場面はヒダルマーとのタッグ。攻めにも守りにも。
相手か自分どちらかがリンクモンスターなら使えるので、あえてマネキンで相手のリンクモンスターを釣り上げ、槍を持ったチックがぶっ刺しに行くこともしばしば。柴田理恵。
マネキンで星槍出して、マネキンと何かでヒダルマーをリンク召喚。星槍の効果で両フィールドにトークンが出るのでそのトークン叩いてヒダルマーの効果起動させたりもします。
このデッキ最大のお楽しみ要素である《星遺物の醒存》のサーチ先でもあります。ヤリィ!
《光帝クライス》× 1
最後まで悩んだドローソースの選択。彼がその枠をかっさらっていきました。
除去兼ドローソース役。コンボ以外の場面でマネキンが呼ぶのはおもに彼。光戦士という恵まれたステータス故呼べるチャンスも多々。
破壊先ですが、ここまで紹介した中ではテンキ、月光虎、他には《星遺物に眠る深層》 など、自身を含め2ドローする機会もかなり多め。相手のカードを除去しても1ドローがつくので対戦相手があまり嫌な顔しないのもgood。
このカードをドローソース、場転要因として盤面をコロコロ変えていくので魔法罠のチョイスもフリーチェーンや墓地効果のあるカード等に寄せています。
《鉄騎龍ティアマトン》 × 3
主役。アイドル。我儘を言えばマネキンで蘇生する機会の多い《蒼穹の機界騎士》 を倒せる、攻撃力2100が欲しかった。
《悪夢再び》で星槍とサルベージしたりすると相手は悪夢でも見たかのような顔をします。
クライスや醒存でデッキをガンガン掘っていくので直接ティアマトンをサーチしなくても手札に来てくれる事を目指したデッキ構築なのです。
《BF-精鋭のゼピュロス》 × 1
場に残ったテンキや深層をバウンスし再利用。月光香のコストに切っても良し。
鳥獣族である為、ヒダルマーになれる点も高評価。こやつもエクストラ紹介にて追記。セン、エイ!!
《黒蠍-逃げ足のチック》 × 1
コンボパーツ(笑)残像がじわじわくる。スリラーみたいなポーズ。
実際強いんですよね。《千里眼・プレアデス》みたいなもんですからね。
【魔法】 12枚
《星遺物の醒存》× 3
同名含めこのデッキには8枚の星遺物が採用されているので1枚もめくれない事はなかなかないはずなんですけどね。よくあるの。
クライスの時にも少し触れましたが、墓地で仕事するカードが十分にあるのでランダム墓地肥やしも苦ではありません。むしろ、不知火片方だけ落ちてもう片方を《シューティング・ライザー・ドラゴン》 で落としにいく、なんて芸当も出来るのです。
このデッキは星槍を見せておくのが肝だと考えています。
「手札にあるぞ!」という意味ではなく星槍がこのデッキに入っていることを相手に知らせるだけでも大きく影響があると思っています。
リンクモンスターを含む戦闘の際、槍の可能性を意識せざるを得ないので、展開の終着点にされがちな《ヴァレルロード・ドラゴン》や《トポロジック・ボマー・ドラゴン》の戦闘・召喚自体を相手に少しでも躊躇わせる事ができれば十分。
相手からしても苦労して出したリンク4モンスターを星槍+下級モンスターであっさり突破されるのは応えるハズ。その点を考慮したなら「リンク2.3モンスター+@」で星槍を受けた際のケアができる展開で止めるプレイヤーもいると思うんです。
それならそれでマネキンキャットで指定する種族属性も間違いなく増えますし、数での展開ならこのデッキも自信がありますので自力で捲れると思います。もちろんリンク4まで出した方が吉の盤面もあると思いますが、問題はそこではなく、相手が警戒する札をティアマトン以外にも用意できている点。
相手が警戒すべきポイントを増やせば増やすほど攻め手搦め手の多いこのデッキは輝きます。
少し話が逸れましたが、醒存はお楽しみ要素かつデュエルの方向性を決める1枚です。お気に入り。イラストの感じも好き。
《炎舞-テンキ》× 3
言わずもがなって感じですね。いっつも《暗炎星-ユウシ》 とセット採用してましたが、今回は枠と召喚権の都合上見送り。ふぁいあーふぉーめーしょん。
《月光香》 × 2
なんだこのカード、つんよーーって思ったカード。蘇生&サーチ。他テーマにない強みの1つ。名称ターン1制限どころか、墓地に送られたターンにすぐサーチ効果を使えるのズルいよね。
あと、収録弾他の月光と1つズラすんなんなん?嫌がらせなん?
《置換融合》× 1
月光(白兎、黒羊)を採用する都合上、どちらかが墓地に落ちていないと仕事ができないので、黒羊でのサーチ先を用意しています。
《簡易融合》と共に採用する事で最低限の仕事を果たします。
「痴漢融合」って変換候補に必ずでて来ますけどかなりインパクトのある字面ですよね。クリムゾンの同人誌で痴漢のやつありますよね。あれ好き。服装が好き。
《簡易融合》× 2
初動にハリファイバーを組むルートが複数欲しかったので《テセウスの魔棲物》と共に採用。僕個人がチューナー単体に召喚権割く構築が好きではないので他のデッキでも重宝する1枚。
「1枚では心許ないがエクストラの枠もない、そんなあなたに置換融合!」って感じで2枚採用に落ち着きました。
《悪夢再び》× 1
ティアマトン、星槍、TGワーウルフを回収。
シューティングライザー、醒存で落ちたティアマトンを回収するお仕事。
「見せ槍」と「見せティアマトン」はかなり相手を束縛するペアでして、双方リンクモンスターに対して強いですね。
ティアマトンに関してはエクストラモンスターゾーンを直接塞ぎに行くので、展開そのものが困難になり、槍は相手がリンクモンスターを展開することに多少の躊躇いを生ませる役割を持たせています。盤面ではなく心理に訴えます。
戦闘と展開を封じられた相手に対して戦神や、槍ヒダルマーなどで押しをかけていく、といった攻めへの転じ方になっています。
【罠】 7枚
《星遺物に眠る深層》× 2
醒存からのサーチ先でもあり、クライスと合わせてのドローソースにもなります。《リビングデッドの呼び声》 と違い、モンスターが破壊されてもこのカードは残るのでセルフバウンス、クライスの対象、縦列形成などに一役買ってくれます。
《光の護封霊剣》× 1
このカード、相手にするとめちゃくちゃ面倒臭いですよね。分かる分かる。
普通に使っても良し、クライスで割っても良し。なんでもござれの万屋「光の護封霊軒」とはこの事。
《荒野の大竜巻》× 1
①の効果は《闇黒世界-シャドウ・ディストピア》を割るための効果。貼られるとマネキンからクライスがめちゃくちゃ出にくくなります。
②の効果はクライス、ティアマトンで割ると美味しい!特にティアマトンで割ると、相手がティアマトン警戒で列をバラけさせたモンスターをも狙い撃つことができます。
《貪欲な瓶》× 3
怒涛の3積み。醒存で雑に埋まった墓地や繰り返し使いたいエクストラモンスターを戻したいのです。フリーチェーン故ティアマトンの縦列形成やクライスの破壊対象にし易い点で《貪欲な壺》と差別化。
【エクストラデッキ】 15枚
《水晶機巧-ハリファイバー》× 1
言わずと知れた最強モンスター。広がるヴレインズ。
ハイド・ライドを特殊召喚し、相手ターンに《TGワンダー・マジシャン》をシンクロ召喚→《PSYフレームロード・Ω》 という流れが主。《シューティング・ライザー・ドラゴン》を絡めると更にルートが増え、
墓地に月光を用意したい場合
《シューティング・ライザー・ドラゴン》のシンクロ召喚成功時に月光を落としレベルを5にした後ハイド・ライドとΩに。
終盤にハリファイバーを出すことになった場合
《シューティング・ライザー・ドラゴン》のシンクロ召喚成功時にゼピュロスを落としレベルを3にした後ハイド・ライドと《獣神ヴァルカン》となり、セルフバウンスルートへの移行。
《小法師ヒダルマー》× 1
割易い魔法罠が多いので活躍の幅がとても広い。2試合目以降、星槍が入っていることを知った相手は非常に警戒するモンスター。
隠れエース的な役割。2枚でもいいかも。
《アンダークロックテイカー》×1
汎用リンク2モンスター。リンク先に戦神を出すととんでもない戦闘ダメージを叩き出します。決めきれなかったとしても、星槍をチラつかせておけば相手は殴るに殴れません。
口に出して言いたいシリーズ。「アンダークロックテイカー!!」
《鎖龍蛇-スカルデット》×1
手札に来たクライスを出したり、星槍と共に戦場を荒らしたりします。
雑に場を広げることの出来るデッキなのでこういった最終目的地となるモンスターは非常にありがたい。ティアマトンを引きにも行けますし。
《テセウスの魔棲物》× 1
簡易融合から出て来ます。海外新規で判明したときはめちゃくちゃ盛り上がったのに、いざ日本に来るとあんまり使われているの見ないんですけど。ヘクター・カラスコみたいな感じ。魔棲物って元々存在する言葉なのでしょうか?素敵です。
デス・テセウスとかにならなくてよかった。
《マネキンキャット》× 2
準主役。自ターンでの展開以外にも、相手ターンにまで影響を及ぼし、控えめな抑止力になってくれるのも良し。
2000という絶妙な数値な故、時折《デコード・トーカー》などのそこそこ打点を持ったリンクモンスターが殴りに来ます。そんな時は秘技、
「槍を持った猫」通称〝ヤリニャン〟で返り討ちです。ヤリニャンですねぇ!!
最近使い過ぎて身内から少し非難のあるカード。すんません。
結構昔とある漫画を見て軽いペディオフィリアを拗らせたことがあるのでちょっと意識しちゃいます。可愛い。
《神騎セイントレア》× 1
汎用ランク2かつ獣戦士なのでヒダルマーにもなれちゃいます。《魔王龍ベエルゼ》出されたら詰みそうだったので採用。他、処理が困るカードにも上手く合わせて対応します。
《TG ワンダー・マジシャン》× 1
ハァ!!(野太い声)で有名な女の子。ハリファイバーの欄で説明した通りです。あとは眠る深層で蘇生すればチューナー兼ドロー要因になれます。どこからどこまでが胴なの。
《獣神ヴァルカン》× 1
最近あんまり見ませんね。イラスト、配色共にとても好きなカードなのですが。6シンクロは水属性のドラゴンに枠を奪われがちなのかな。
この子も獣戦士なのでヒダルマーになれます。先述したルート以外ではあまり出ません。
《刀神 不知火》× 2
これといった役割はありません。インチキ不知火シンクロから出る先ですね。
「かたながみ しらぬい」って口に出すとかっこいい。 「不知火の刀神」じゃなくてよかった。
《シューティング・ライザー・ドラゴン》× 1
ハリファイバーの強さに拍車をかけたアホ。
そのアホにデッキ回転の一端を担わせている僕もアホ。シューティング・アホー・ドラゴン。
散々言ってますけど別に私怨があるわけでもなく楽しく使わせてもらってますよ。
《PSYフレームロード・Ω》× 1
不知火といえばこの方。不知火ロードΩ。
ユニゾンビこそ入れてないものの相性は抜群です。ティアマトンに《ブレイクスルー・スキル》飛ばされたりするの嫌なのでそこもメタれる。便利。
状況に応じて陰者、月光香を墓地に戻せちゃうのだ。単につよいぞおめがくん!勝手に戦え!おめがくん!
《戦神-不知火》× 1
刀神から展開すると実質打点5500の化け物。昨今の遊戯王には一切の効果を受け付けないモンスターカードが存在し、「打点で叩き潰す」しか倒す手段の無い場面に割と遭遇するんですよね。 そんな時や先述したアンダークロックテイカーと組み合わせると自身の打点を更に生かすことが出来ます。
以上がこのデッキの全貌です。1から100までお話させていただきました。
読んでいただき本当にありがとうございます。
このデッキは1番やりたいコンボを実行するための必須カードがあまりデッキのスロットを割かずに済み、周りをかためるカードにスロットを割くことが出来ました。
というよりそういったデッキを好んで組むので、今後紹介するデッキもそんな構成かもしれません。
まだ言い足りない書き足りないことも多分闇に紛れて存在すると思うのですがもしご要望があれば別記事などで書こうかなと。
なのでご要望やご質問などがあれば非常に嬉しいですし、これからの活動、記事作成のモチベーション向上にも繋がりますので是非コメントとかください。
繰り返しにはなりますが、クッソ長い記事をここまで読んでいただき本当にありがとうございます。どこか一箇所でも皆様のデッキ構築にお力添えできていれば幸いです。またの機会にお会いしましょう。
ありがとうございました。